症状: |
かぜ症状に続く激しい耳痛が特徴です。小児では高熱、下痢などの全身症状を伴うこともあります。自分で痛みを訴える事ができない乳幼児でも手を耳にもっていく、機嫌が悪い、夜中に急に泣き出すなどの症状があります。
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診断: |
鼓膜は腫れて真っ赤っかです。鼓膜の向こう側には膿がたまっています。 |
治療: |
膿がたまっているときには、鼓膜を少し切って(鼓膜切開という)膿を外に出してやるのが原則です。
切開により鼓膜の膨隆がとれるため耳痛は消失し、熱も下がります。抗生物質の内服だけの治療に比べ治癒までの期間は短くなり滲出性中耳炎への移行も少なくなります。
鼓膜切開による穿孔は通常数日以内に自然閉鎖し後遺症を残すことはありません。 |
経過: |
鼓膜切開、抗生物質内服で耳痛・耳漏は数日で消失し、通常は10日前後で治癒します。
中耳炎をしょっちゅう繰り返す子どもさんでも8歳以上になると発症は激減します。 |